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「化粧品のクレンジングと洗顔」では、お肌の ph について少し触れましたが、体の中にも色々な ph の液体があります。
そして、この ph の状態が消化酵素や代謝酵素の活性を左右します。
ph とは水溶性の性質をあらわす単位で、人間の身体の約70%は水分なため、ph は身体の状態を表す大切な指標のひとつとなります。
例えば胃は胃酸の影響で酸性に保たれており、お肉でもある程度かみ砕くだけで胃で働いているタンパク質分解酵素が分解してくれます。
その分解酵素をペプシンといいますがペプシンは酸性の ph で効率よく働いてくれます。
空腹時には ph1~2と、強酸性になりますが、食事をとると ph4~5になり食後3時間ほどで ph1~2に戻ります。
腸では、健康な大人の場合は pH5.5 ~ 6 の弱酸性です。
この pH の時に腸で分泌される消化酵素がよく働き、さらに善玉菌も弱酸性を好むために多くの酵素を作り出します。
また、悪玉菌が増えて pH が 7 ~ 8 の弱アルカリ性に傾くと、有害な物質が作られて体に悪影響が及び活性酸素となり、これを肝臓が処理します。ph 値が崩れると腸の状態が悪くなるだけでなく、身体全体に影響を及ぼします。
このように、酵素の力と pH の関係も、体の酵素が元気に働く条件として大切なことなのですね。
「体温と酵素の関係」では酵素の働きが温度によって活性したり、失活したりする条件についてお話しましたが、酵素とひとくちに言ってもその酵素を持っている生物がどのような環境に住んでいるかにとって酵素の働く最適な温度は変わってきます。
人間の体温は37°C付近で42°Cを超えてくると酵素は働きを失ってしまいますが , 温泉の源泉からでる熱湯や火口付近、硫酸を含んだ酸性の池などにも微生物はくらしており、これらの酵素は100°Cの条件でも、酸性でもアルカリ性でも活発に働きます。
酵素風呂は、水ではなくパウダー状で空気を含んでいるため体感は42°C程度の体感ですが温度計で測ると60~70°Cにもなります。
外部から与えられた熱ではなく酵素の働きで出た熱なので高温でも失活せず熱を発してくれます。
ですが、この温度を保つには室内の温度や湿度も関係しており、これらを最適な状態に保たなければ、丁度良い、体感42°Cにはなってくれません。
換気をしたり、浴槽内にお湯を与えたり、暖房で室温を上げたりと、皆さんに快適に入浴いただくには酵素の機嫌を損なわないよう、この酵素達の最適な環境が必要ってことですね。
このように、酵素の働く最適な温度、ph はその酵素を持っている生物がどのような環境に住んでいるかによって変わってきます。
人間の体内の酵素は 37°C付近で最も安定化するように設計され、40°C以上になると壊れはじめてしまうものですが、食材のもつ酵素類は48°C付近から壊れ始め、70°Cでほぼ失活してしまいます。先に述べたように微生物によっては高温でも失活しない酵素もありますので、全ての酵素が48度で壊れる訳ではありません。
ただ、普段の食事で酵素を取る場合は、やはり48°C以下で取る方良いでしょう。
最後に、酵素自体は体内に吸収されることはなく、あくまでも体内吸収されるものは、「酵素反応によって生成された物質」の方だけですので、酵素を取る場合も納豆や生野菜、ぬか漬けなど色んな酵素を食べる方が効率が良いですね。
女性の身体の様々な不調を少しでも楽になってもらえるよう、お客様には生活面や、好きなお食事などをお聞きします。
身体の不調を理解しようと細かく聞き過ぎたり、厳しく言ってしまう事もあって時には怖がられますが、辛い身体を何とか楽にして差し上げれないかと必死です。
健康で美しく過ごしていただけるお手伝いをさせていただければと思っております。
体質改善のメニュー立てを得意としています。
趣味:ピアノ・旅行・ファッション
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