お客様からの問い合わせで、息子のほっぺたが赤くなって痒そうなんですが皮膚科に行ったほうがいいですか?とのご相談でした。

写真を送っていただき見たところ、幼児湿疹でカサカサして赤くなっていました。

湿疹とひとくちに言っても症状によって様々ですが、ほとんどの場合は刺激と乾燥によるものが多くみられます。

ウイルスや感染症の場合は病院で適切な治療が必要ですが、脂漏性湿疹やあせも、乾燥性湿疹であれば、ぬるま湯で良く洗い、その後に鎮静、保湿をしっかりしてあげれば大抵は収まってきます。

健康な肌はバリア機能がしっかり働いていますが、荒れた肌は黄色ブドウ球菌などの影響で痒くムズムズしてどうしても掻いてしまいます。

するとさらに悪化していきますので保湿をしっかりして痒みを止める事が大切です。

水溶性ローションは幼児湿疹やアレルギーにもやさしい【アトピー性皮膚炎での悩み】

サロンに来店される方にも長年のアトピー性皮膚炎で悩まれ、今まで皮膚科で処方される薬を塗っても繰り返すばかりで年々肌は黒く色素沈着が進みボロボロと皮膚が落ちるような状態で何とかして治らないかとのご相談が絶えません。

この方々の経緯をカウンセリングすると、生まれつきや成人になってから出てきたなど原因が様々ですが、共通するのは皮膚科で処方されるステロイド軟膏を長年使用していることです。

ステロイドが悪いのではなく、使い方が適切でないのでこの様な症状になってしまうのだと思います。

ただ、現実に適切な使い方をするのは難しく、ステロイド軟膏ほど魔法の様に効く薬は誰もが手放せなくついつい常用してしまいます。

水溶性ローションは幼児湿疹やアレルギーにもやさしい【ステロイドの副作用】

炎症を起こしているところは免疫が過剰に働きます。すなわち毛細血管に乗って免疫細胞が働きますがステロイドを塗ることは、その逆で毛細血管をなくして免疫の働きを止める。極端な言い方ですがこの様なイメージです。

そして薬の効果で一時的に修復させます。

これで完治してくれると良いのですが、一時的に抑えたものは再発がほとんどでこれを繰り返し気づいたときには赤みのある肌、薄く血管の浮いた肌、象のように分厚い肌となりバリア機能は失われ常に痒くかきむしり、毎日ステロイドを塗らないと居られない状態になってしまいます。

ですので、ステロイドが悪いというより、手放せなくなり、やめる事が物凄く大変だということです。

赤ちゃんの肌は敏感ですし、お母さんも心配になって皮膚科に頼ってしまいがちですが、ここでステロイドを使用すると直ぐに治って安心し、次も次もと繰り返すと上記のように抜け出せなくなります。

あくまで一時的な「お薬」だとの認識で、他に目を向けるといいですね。

水溶性ローションは幼児湿疹やアレルギーにもやさしい【アトピー性皮膚炎になりやすい体質と対策】

鉄分の大切さを「産前・産後の鉄分補給で貧血が改善される？」で述べていますが、胎児の時から影響し、アトピー性皮膚炎になりやすい体質(アレルギー体質)で生まれてくるのは、母体の食生活が多く関わっていますので母乳を与えているお母さんはミネラルをしっかり摂って、スーパーフードのお味噌汁がある和食中心の食生活を心がけて下さい。

赤ちゃんにの肌につけるものとしては、乾燥を防ぐのにベビーオイルを選ぶ方も多いと思います。

昔とは違い今のベビーオイルは石油由来であっても精製技術が進み安全な油と言われていますが、鉱物油とは、石油からプラスチックや工業製品を作った後に出る廃油です。

肌には浸透しなく、肌表面の保湿には最適だと色んな評価がありますが、水溶性化粧品の理論と同じで肌に蓋をして水分を閉じ込めると聞くとその時はいいかもしれませんが、自らの皮脂を出す事を怠けてしまい、ずっと油に覆われた肌は毛穴が詰まり肌トラブルの原因にもなりかねません。

鉱物油=ミネラルオイルですが、ミネラルオイルと聞くと良いイメージですが、鉱物油は安くて伸びが良く、口紅の色落ちもしにくいのであらゆる化粧品に使われています。

赤ちゃんのお肌全体に鉱物油を塗ると、落とすためにそれなりの石鹸(界面活性剤)を使用し、2~3回洗わないと落ちないので肌への刺激も相当です。

赤ちゃんのお肌は敏感ですし、汗やよだれ、お尻もボデイソープや石鹸で洗わなくてもぬるま湯で十分だと思いますので、その後に水溶性のローションなどで保湿してあげて下さい。

バリア機能である大切な皮脂を油を使用することで落としすぎないのが、皮脂調整の循環ではないでしょうか。

スタッフの子供も、水溶性化粧品のハーバルスキンローションでパックしています。